今年度も、残り半月となりました。振り返ってみると、この一年間は早春から世界中で猛威をふるい続けている新型コロナウイルスに翻弄されましたが、当園の教職員一同の柔軟な対応と皆様方のご協力により、皆が一体となって無事全ての行事を終えることが出来ました。
教職員が責任感を持って仕事に従事してくれたことに加え、様々な意見がある中、保護者の皆様が我々に温かい言葉をかけてくださったのは、大変有難かったです。改めまして御礼申し上げます。
昨今では幼稚園全体を取り巻く環境にも、大きな影響をおよぼし続けているのが現状です。私としてもこの事態が早く収束することを切に望むとともに、アフターコロナでどう幼稚園運営をするかが喫緊の課題ではありますので、これまでの新型コロナウイルスへの対応を少し振り返り、今後の対策も考えてみます。
学校への休校が要請されたのが一年前。正直、突然の発表をうけ、私も戸惑いと衝撃を受けましたが、副園長と話し合った結果、すぐに新型コロナウイルスに対応すべく正確な情報を集めることに注力し、感染予防対策を講じることで全行事を行う事に決めました。
なにせ戦後このような緊急事態を経験することが初めてだったこともあり、情報を鵜呑みにしてしまい教職員ともども右往左往してしまったこともありましたが、健康観察の徹底に、消毒や換気、パーソナルスペースの配慮など、できる限りの対策を保育と並行して進めていくことに専念しました。
4月には緊急事態宣言が全国に拡がった際、前例が全くない対応に、当園では仕事量とストレスが増すばかりでした。そのような状況下でも、教職員が柔軟に内応し、また保育や行事など責任を持って仕事に従事してくれたことや、コンパクトではありますが、行事の変更に関しても保護者の皆様が温かい言葉をかけてくださったのは我々の助けとなると同時に、アフターコロナ時代の在り方として幼稚園業界に明るい兆しを創れたと自負しております。
その後も、副園長を中心に動画配信やICTの積極活用、緊急時での対応など、現在も日々熟慮断行の日々が続いておりますが、今回の新型ウイルス対応のように、未知の問題に対して向き合い、皆で知恵を絞り協力し合うことが、幼児教育を担う者の責務であり、園児たちもそこから何かを必ず学んでくれると信じております。
三鷹市の幼稚園として、収束した際には「当園はコロナ禍でも全ての行事に取り組み、皆で努力し続けた結果、コロナに負けなかった」という誇りをもつとともに、どんな時でもあきらめないためにも日々精進していきます。